電気自動車はエコなのか?エコとは言い切れない理由を解説

出典: softbank

はじめに

最近,CMでよく見かける電気自動車.英語にしてElectric Vehicleを略してEVといったり,バッテリーを使っているのでBattery Electric Vehicleなんて言ったりします.

そもそもなんで地球にやさしいみたいに言われているのでしょうか.それは,走るときに排気ガスが出ないから.

普通の車はガソリンを入れてそれをエンジンの中で燃やしてエネルギーを取り出しています.燃やした時に二酸化炭素などが発生するわけです.

一方,電気自動車は電気を車に積んだ電池に充電して,モーターで動かしています.ラジコンと似たようなものです.車の中で燃料を燃やしてエネルギーを取り出さないのでガスを排出しません.

いいこと尽くしではない!問題点

では,まったくガスを排出しないのか.というとそんなんこともなく,電気を作るときにガスを排出します.

石炭や石油を燃やして発電する火力発電は特に多くCO2を排出します。

しかし、発電には様々な方法があり、CO2排出の少ないクリーンエネルギーと言われるものがあることから、発電した電気を蓄え、自動車を走らせる方がCO2が少ないというわけです。

特にノルウェーでは、電力のほとんどを水力発電で供給しているため、電気自動車が普及すれば、かなりCO2を減らせそうです。この国では日本に比べ普及が進んでいて、町中にある充電スポットでは無料で充電できるそうです。

日本ではどうでしょう。日本の発電は2011年の原発事故により火力発電が増え、それにともない同じ電力量を作るにしてもCO2が昔に比べ多いです。

製品、ここではふつうの自動車と電気自動車ですが、従来のものからエコなものに変えるときはその製品が作られ、使われ、捨てられる、この3つの段階トータルでエコでなければ意味を十分になしません。

電気自動車が走っているときは、CO2を排出せず、エコのようにも思えますが、作るときや捨てるときはどうでしょう。

電気自動車は現在、ほかの自動車に比べ高価格です。これは電気自動車に搭載されているバッテリーが原因とされています。価格が高い原因には、材料の稀少さ作るときに高い技術やエネルギーを必要とすることが挙げられます。また、バッテリー材料に使われるレアメタル(技術的に自然界から獲得するのが難しい、またはそもそも自然に存在する量が少ない金属の総称(レア;珍しい))は鉄などの金属に比べ、採掘するときに莫大な土地を必要とします。その土地にいた生物はどうでなるかは容易に想像できますね。

また、レアメタルを採掘国での問題は他にも山積しています。

コンゴではいまでも過酷な労働条件下で働かされる子供たちも多くいる現状です。

リチウム採掘国の1つ、チリではリチウム製造工場から有害物質が流出しフラミンゴへの影響が懸念されています。

さて、一旦振り返ってみましょう。これでも電気自動車はエコと胸を張って言えるでしょうか。私はそうとは言えないと思います。レジ袋の紙袋化にしろ、電気自動車にしろ、一方の問題の解決には効果的に見えても他の問題が発生するのです。世の中そんなすべてを解決する万能策など存在しません。

電気自動車普及がまだ十分に進まないのは,バッテリーの耐久性や価格のほかに充電スポットがまだまだ少ないことがあげられます.

バッテリーの耐久性というのはスマホと同じようにバッテリーを充電したり使ったりしてるとだんだんと電池切れが早くなることです.数年前からかなり改善されてきているので今後の技術発展に期待です.また,バッテリー交換も格安でできるといいですね.日産では,廃車になった電気自動車からバッテリーを取り出し,その劣化度を解析し,まだ使えそうなものは交換用バッテリーとして再び使うサイクルを構築中なようです.

ここで利点と欠点.問題点をまとめてみましょう.

利点
・温室効果ガス削減に効果的.
・道路周辺や都市の空気がきれいになる.
・騒音問題解消(町が静かになる).
欠点,問題点
・価格が高く普及がいまいち.
・バッテリーの製造過程で環境破壊が起こる可能性.
・発電方法によっては温室効果ガス削減が期待できない.

 

解決策はあるのか

これらの問題点に対策をして普及を進めなければ大幅な普及と電気自動車のもつよさを最大に発揮できません.

高価格なバッテリーの原因は材料にあります.数年前に比べより安価な材料が開発されていて2025年ごろまでに多くが安価なバッテリーが増えるとされています.リサイクルもこの問題に効果的で,新たに海外から原料も買わずとも,国内に製品内や廃棄された製品内に再び材料となりうるものは存在するのです.捨てられた携帯電話やパソコンに含まれる貴金属をまとめて都市鉱山などといいますが,それは電気自動車のバッテリーにも言えるでしょう.うまく取り出すことができれば価格を抑えることだけでなく,採掘地での環境問題解消にもつながるでしょう.

バッテリーの製造過程での環境破壊への解決策は,しっかりとした企業が採掘権を得ることが重要だと考えています.採掘場によっては採掘で掘り返した後,再度樹林などをすることで環境への影響を減らしているようです.また,重金属類の流出対策にもしっかりとした制度や対策により影響を最小限にすることができます.

発電方法はどうでしょう.

水力や太陽光発電をバンバン増やせるでしょうか.無理です.数十年規模ですこしづつシフトしていくことは可能ですが,太陽が出ている間しか発電できず,発電量も小さい太陽光が火力発電などにとってかわること難しいです.

2030年には以下のように発電する目標を立てています.これにより約20%のCO2を削減できるようです.(経済産業省, 2018)

よくてこの程度ということでしょうか.目標と実際に達成できる値は違うので確実とは言えませんが,さまざまな分野が協力して電気自動車を含め目標が達成されます.

おわりに

電気自動車はエコではないというスタンスでお話ししました.もちろん,エコな部分もありますしそうでない部分もあります.それはどの製品や分野においてもそうです.

今ではまだ日本は発電方法も化石燃料に大きく依存している現状です.バッテリーといい発電方法といい,技術革新に期待するしかなさそうです

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